高く売るための売却術!「ホームステージング」で魅力をアピール

住み慣れた家を売るのは少し寂しいですが、新しい生活のはじまりに必要なお金は欲しいものですよね。「大切なマイホームだったのだからなるべく高く売りたい」というのが本音でしょう。

ただ、逆を言えば買い手にとっても「大切なマイホーム購入だから綺麗な物件を買いたい」という気持ちがあります。高く売るためには、こうした買い手の心理を理解しておくことも大事なのです。

そこで高く売るための売却術として注目されているのが「ホームステージング」というテクニック。

いったいどんな手法なのでしょう?

◆ホームステージングってなに?

はじめてホームステージングという言葉を聞いたという人も多いかと思います。あまり聞き慣れないのは、日本ではまだまだ浸透しきっていないからです。

ホームステージングは、素敵なテーブルやソファ、目を和ませる優しい観葉植物、オシャレなカーペット、美しい花々などの家具や小物を使って、インテリアのプロがコーディネートしていくことです。誰もが「美しい」と感じるセンスのある配置コーディネート。まるでモデルルームのような美しいインテリアで魅力的に見せてくれます。普通の中古住宅の魅力をアップさせるテクニックなのです。

◆中古住宅を買う人の心理について

中古住宅を購入する人は、「中古だからある程度の汚れは仕方がない」と割り切っているでしょう。ただ、購入の決め手となる内覧時の印象が悪ければ「買いたくない」と思うのが正直なところです。

実は、中古住宅を買う人の多くは玄関からリビングに足を運んだときに「こんな家に住みたいな」という購入意欲が沸くといいます。いくら中古と分かっていても「汚い」「魅力がない」となると買いたい気持ちが沸いてこないのは仕方がありません。それに、汚いままだと「安くして」と値下げを要求されることもあります。

◆ライバル物件に差をつける売却術

中古物件を購入する人は、立地や価格、間取りなどの条件に合うような物件をいくつかに絞って検討します。そのなかには、居住中の物件もあれば、空き家になっている物件もあります。おそらく、似た雰囲気の物件をいくつか見ることになるでしょう。

そんななか「モデルルームみたい!こんな家に住んでみたい!」と思わせることができれば、ライバル物件に差がつきます。内覧に来た人は「こんなに魅力的な物件なら早く買わないと誰かに先に買われてしまうかも」と購入に前向きになる人もいるでしょう。

特にすでに空き家となってガランとした生活感のない空間では、ホームステージングが効果的です。オシャレなインテリアによって理想的な暮らしを疑似体験できるので、買い手の気持ちに上手く働きかけることでしょう。

◆まとめ

内覧者がいなければ売買まで結びつきません。不動産会社の広告に載せられている写真の魅力がなければ、そもそも内覧に来てくれる人も少ないでしょう。売却が長期化するにしたがって、価格も値下げされることになります。ホームステージングで魅せる工夫をして魅力的な物件写真がアップできれば、「見に行ってみたい」と興味を持つ人が増えます。

「早く売りたい」「高く売りたい」なら、「こんな家に住んでみたい」と瞬間的に思わせるホームステージングを検討してみてはいかがでしょうか。