常駐の管理人がいるマンションに住むメリット&デメリット

マンションでは共用部分を管理する「管理人」がいます。廊下やエントランスの共用部分の掃除をしたり、設備に不具合がないかチェックしたりなど、業務内容は多岐にわたります。

ただ、マンションによって、管理人の勤務時間帯は異なるものです。

住み込みで常駐している「常駐管理」、通勤という勤務形態の「日勤管理」、管理のため1週間のうち数日程度出勤する「巡回管理」、管理会社のネットワークシステムだけによる「無人管理」などがあります。

今回は、「常駐管理」のマンションに住むメリットとデメリットを考えていきましょう。

◆常駐管理のメリットは「安心感」

常駐で管理人がいるマンションの大きなメリットは「安心感」ではないでしょうか。

近年、暮らしのなかで物騒な事件を耳にする機会が多くなってきています。そんな世の中だからこそ、住まいを選ぶ条件に「セキュリティ」を重要視する人は多いでしょう。オートロックなど機械的な部分ももちろん大事なことですが、「管理人がエントランスにいる」という状態は、防犯効果が高め。人の目を嫌う犯罪者の大きな抑止力となるでしょう。

女性や年配の一人暮らし、小さな子供を育てている家庭などでは、心強い味方となってくれる存在になるかと思います。

◆管理のコストが高いデメリット

管理人がいる時間と管理費の高さは、比例します。常駐するケースは、人件費がかかるので、家賃や管理費が高くなるのがデメリットと言えるでしょう。特に、戸数が少ないマンションでは、一戸当たりの負担増となるのは避けられませんよね。

また、注意したいのが、常駐管理だとしても「24時間休まず管理の目を光らせている訳ではない」ということ。管理人の勤務時間外では、トラブルに対応できないケースも多いです。

「常駐管理」と「24時間の管理体制」とは、意味合いが異なっているので気をつけましょう。管理人が雇われて常駐しているケースは、基本的には勤務時間は日中のみです。

一方、「24時間体制の管理」を謳っているマンションは、「交代で24時間有人にしている」「人が無人になる夜間はコールセンターに繋がる電話で対応する」など、なんらかの対応をしてくれます。ただ、時間外の対応する業務範囲の確認は大切です。水道や電気など設備が壊れた、カギの紛失で部屋に入れないなど、「防災面だけの対応」に限っていることもあります。

◆まとめ

住民同士のトラブルの対応をしてくれる、共用部分を綺麗に保ってくれるなど、管理人が常駐していると心強さを感じるものです。それに、エントランスに管理人がいることで、防犯効果も高まるのが嬉しいメリットです。

ただ、管理人がいるから「100%安心」とは、言い切れない部分もあります。それに、コスト面でも高いデメリットも覚悟しておかなければなりません。

「安全面」が気になる人は、「管理人常駐」という部分にこだわらず、オートロックや監視カメラ、24時間コールセンターなど、他のセキュリティがあるかもチェックし、総合的に判断してみてはいかがでしょうか。