空間の活用で注目されている「スキップフロア」~前編:魅力点について知る~

スキップフロアをご存知でしょうか。

1階~2階~3階の間に少しずつずらした高さの階を設け、「中2階・中3階」あるいは「1.5階・2.5階」と言える空間を作りだす間取りです。縦の空間を繋いで何層にも重なっている階層があって、個性豊かでワクワクした気分になりそうな住まいです。

スキップフロアは、注目度の高い空間利用方法です。まずはメリットやデメリットについてしっかり把握しておきたいところ。

今回の記事では、スキップフロアの魅力点について迫っていきます。

◆家を広く見せられる

狭い土地では、「小さい家しか作れない」と諦めモードになることもあるでしょう。スキップフロアなら、縦に何層かの空間を増やすことができ、家が広くなった感じがします。狭小住宅にもよく取り入れられる手法です。

◆動きのあるアクティブな住まいになる

スキップフロアのある家は、生活動線のなかに階段の昇り降りという動きが含まれます。家のなかで過ごすことが多い人は、運動不足が悩みになりがち…。スキップフロアがあれば、家のなかでも適度な運動になるでしょう。足腰が鍛えられて、健康的な効果も期待できますね。

◆家族が身近に感じられる

スキップフロアは、階段で各層を繋ぐイメージ。一般的な住まいで見られる廊下はなく、数段うえに昇れば書斎スペース、さらに数段行くと学習スペースなど、開放的な空間となるでしょう。

壁ではなく階段で区切っているので、ひとつの独立したスペースでありながら住まい全体が一体となっている雰囲気となります。常に、家族の気配を感じることができるのが魅力です。

◆風通しがよく爽やか

壁やドアがないので、家の空間全体に風の通り道ができます。空気がよく通るので、風通しがよく湿気がこもらない点が魅力です。窓の位置によっては、明るさも確保され、「日当たり」「通風」と爽やかな住み心地が実現できるでしょう。

◆収納力がアップする

クローゼットや納戸など、住まいのなかには収納がたくさん欲しいもの。でも、限られた敷地面積でスペース的に余裕がないと、収納不足に不満を感じてしまうでしょう。スキップフロアにすれば、階段の下を収納として工夫することができます。デッドスペースが収納に変身し、価値ある部分になりそうですね。

◆まとめ

スキップフロアは、開放感があって楽しい間取りが作れます。書斎やパソコンスペース、子供達の勉強スペース、遊び場所といったプラスαの空間も生み出せるでしょう。

ただ、そういった魅力点とは別に、注意点となるデメリットも知っておくべき。次回は、スキップフロアのデメリットについて紹介していきたいと思います。