ダブルの窓で窓の性能がレベルアップ|内窓の特徴や嬉しいポイント

さまざまな性能を秘めている魅力的な「内窓」。イメージ的に寒い地方では珍しくありませんが、断熱や防音などの効果があって、地域問わず窓リフォームで注目されています。

性能がアップする内窓の基礎知識について紹介していきます。

◆内窓・二重窓ってどんな窓?

内窓は、窓の内側にさらに窓がプラスされていることです。窓が2セット、つまり二重になっているので「二重窓」ともよく言われます。2枚の窓をそれぞれ並行に配列しているため、その間には空間ができています。

ときどき、複層ガラスと間違われることがあります。複層ガラス(ペアガラス)は、1枚の窓のなかで層が分かれていて2枚のガラスが「1セット」としてひとつの窓になっています。

◆内窓・二重窓を取り付けるとどんな効果が期待できる?

内窓・二重窓にすると、“窓”が持つ性能のダブルパワーが期待できます。

◎断熱性がアップする

寒い季節には、家のなかで温かく過ごしたいものですよね。ただ、「なんだか部屋が暖まらない…」という悩みを抱えている家庭もあるかもしれません。内窓・二重窓なら、2枚の窓で外からの熱や寒さをシャットアウト、断熱効果が期待できます。

暖房や冷房をしても部屋の空気を逃がさず、一年を通じて快適な室温が期待できそうです。結果的に、光熱費が削減できる窓ではないでしょうか。

特に、寒さが厳しい北国では、内窓・二重窓は寒さ対策としてよく知られています。

◎音対策にもぴったり

窓が二重になっているので、「外からの音が聞こえにくい」「部屋の音を外に伝えにくい」という特徴があります。交通量の多い道路に面して音で悩んでいるときには、効果的な防音対策となるでしょう。

◎防犯効果も期待できる

二重になった2枚の窓には、それぞれカギをかけることができます。そのため、外からの侵入対策としてはかなりの効果があるでしょう。侵入者は、窓からの侵入時に数分以内で入れそうな窓を狙うと言われています。窓が二重になっていると、その入りづらさから敬遠するのだとか。防犯目的で内窓を取り付ける人もいるようです。

◆内窓のマイナスポイントってある?

断熱性・防音対策・防犯効果と内窓にはメリットが多いです。ただ、人によってはマイナスと感じてしまうのが「開閉が面倒」というところです。窓が2組あるため、開けるときや閉めるときのスムーズさに欠けます。

外の窓を開けるためには、内側の窓を全開してカギを開けてからです。夜間や外出時に窓を閉めるときには、外側を閉め施錠、内側の窓も閉めて施錠…と2回の動作をしなければならない手間が。

さらに、掃除のときには窓の表面だけでなく、レール部分に溜まったホコリや汚れの除去も必要です。

◆まとめ

窓が二つになることで嬉しいメリットが多い内窓・二重窓。寒さ対策はもちろんですが、外の音に悩んでいる人にもぴったりです。開閉時や掃除面でちょっと手間がかかるマイナスポイントもあるものの、初めのうちだけで慣れてくればそれほど気にならないという声もあります。