住みながらだと難しい?住まいのリフォーム時に考えておきたい仮住まいについて

長年住んでいるマイホームは、年数が経つにつれて気になる点が増えてくるもの。傷んだり壊れたりした箇所を直そうと検討し始めるかと思います。

ただ、リフォーム範囲は住宅によってさまざま。規模によって必要になるのが「仮住まい」の問題です。

◆仮住まいが必要になるパターンとは?

「キッチンを入れ替えよう」「トイレを直そう」「間取りを変えよう」など、それぞれのリフォーム計画があるでしょう。トイレの便器交換や壁紙の張り替えなどは、工事も簡単。その場所だけ直せばよいという部分的な改修であれば、仮住まいが必要になることはありません。

しかし、年数が経った住まいは「あそこもここも直そう」とリフォーム範囲が広がるもの。なかには、建物の骨組みだけを残し、壁や床、外壁までも総取り替えするような大規模リフォームをすることもあるでしょう。規模が大きいほど、仮住まいの必要性が出てきます。

◆住みながらのリフォームも可能

リフォーム内容によっては、家具を移動しながら「工事中に自分達が過ごせるスペース」を確保できれば、住みながらリフォームを行うことはできるでしょう。

キッチンをリフォームするときは、調理ができない期間があるので「外食する」「惣菜を買ってくる」など、料理ができない代わりの対策を考えておけば住んでいても支障がないかと思います。部屋の壁紙や床の張り替えなどは、一度にやらずに順番に取りかかってもらえば、工事中に過ごす場所の確保もできるでしょう。

ただ、荷物をその都度移動するのが面倒、工事中に発生するホコリが気になる、機械の騒音のなかにいなければならない…などのデメリットがあります。

◆仮住まいでリフォームをするメリットは?

リフォーム期間中に仮住まいに住むことは、実は「工事期間を短くできる」というメリットに繋がっています。1ヵ所終わったら次の箇所…、と工事が進むと、どうしても工期が長引きます。しかし、家を空けることでさまざまな職人さん達が一気に工事に取り掛かれます。また、一回一回家具や荷物の移動を行う必要もなく、職人さん達の動きやすさにも繋がるので作業効率も高まるでしょう。

◆仮住まいを探すのは大変?

キッチンや浴室を入れ替える間は、その間水道が使えないので不便に感じるものですよね。数日間くらいという比較的短期間ならホテルを仮住まいに利用するのもいいでしょう。数週間から1ヵ月、2ヵ月となるなら、家具や家電が準備されているウィークリーマンションがかなり便利です。

また、リノベーションのように大がかりな工事は、基本的に住みながらのリフォームは難しく、一般的なアパートなどを借りるケースも多いようです。

ただ、普通の賃貸物件は、「短い期間だけ借りる」ということが難しいもの。しかも、敷金や礼金などの初期費用の高さがネックとなるので注意しましょう。

◆まとめ

工事の規模や工事日数などによって、「仮住まいをした方がいいか」を考えたいところです。どの仮住まいを借りるかによっても費用がだいぶ変わってくるので、リフォーム業者と相談してみるようにしましょう。

また、過去に大規模リフォームを多く手掛けている業者によっては、提携の賃貸物件を紹介してもらえることがあります。自分で一から契約するケースと違って、いろいろと融通してもらえてメリットが感じられるかもしれませんね。